マエケン “ダルの10球”から始まった師弟関係語る「優しいんです」

[ 2021年1月17日 21:28 ]

2010年5月15日の交流戦の8回、広島・前田(左)を左飛に打ち取る日本ハムのダルビッシュ
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 ツインズの前田健太投手(32)が17日、フジテレビのスポーツを題材とするトークバラエティー「ジャンクSPORTS」(日曜後7・00)にレッズでプレーする大親友の秋山翔吾外野手(32)とともにゲスト出演。カブスからパドレスへトレード移籍したダルビッシュ有投手(34)との強固な“師弟関係”について明かした。

 日本ハムから2012年にレンジャーズ入りしたダルビッシュと、広島から2016年にドジャース入りした前田。最初の“接点”は2010年5月15日に行われた交流戦・広島―日本ハム戦(マツダ)で投げ合った試合で、打席に入った前田に対してマウンドのダルビッシュは自身が持っているすべての球種を惜しげもなく見せて10球を投げ込んだという。

 「僕も対戦するにあたって打席でダルビッシュさんのボールをたくさん見たいなと思ってたんですけど、ダルビッシュさん、めちゃくちゃマウンドで首振るんで。なんで?って思って、ずーっと。(普通は)ピッチャーが相手だったら振らないじゃないですか、サインに首を。そしたら、後日そういう意図(これからの球界を前田に任せる)があって。ブログにも後日書いてくれて。お礼を言いに行って、そこから交流を持たせてもらうようになりました」と師弟関係のスタートを語った前田。番組MCの「ダウンタウン」浜田雅功(57)は「何それ…。え?マエケンは何か(弱みを)握ってんの?ダルのなんかを握ってんの?」と笑わせたが、前田は「優しいんです。優しさです」とダルビッシュに感謝した。

 そんな“出会い”から始まった交流はすでに10年以上続いており、今でも対戦時には疑問に思っていることなどを毎回相談に行くとか。すると、ダルビッシュは「動画撮るから。それ、送るわ」と言い、前田のためだけに撮影した動画を送ってくれたそうで、番組ではどの動画の一部も公開。その中でダルビッシュは「前田くん。カットボールとツーシームの投げ方っていうか、意識をちょっとこう…。見えるかな?大丈夫か?光的に」と話しかけながらボールの握り方やリリースの感覚などを惜しげもなく伝授し、最後に「…で、一回ちょっと投げてほしい。それが見たい。ムチャクチャそれに興味があって。きのうそれで寝れんかった」と熱い指導の裏側を明かした。

 昨季の活躍の裏にはダルビッシュの存在もあったというマエケンは「ちゃんと保存して何回も見ます、これから」と師匠のアドバイスに感謝。他球団の選手に武器を伝授することについて「OBの方とかでそれを良く思わない人もいるじゃないですか」と前置きした上で「ダルビッシュさんは昔っから球界の発展のために聞かれたら全員答えるって…」と先輩の懐の深さを明かしていた。

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