西武・源田 「得点圏打率&打率」向上で「打点貯まらん」返上だ

[ 2020年12月21日 05:30 ]

西武・源田
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 「打点貯(た)まらん」とは、おさらばだ。今季新主将に就任した西武・源田が、来季は「得点圏打率&打率」を向上させ、覇権奪回に向けてバットで存在感を示すことを誓った。

 「1年間出場したけど打てなかった。特に得点圏打率が年々下がり情けない。得点圏では最低3割。打率も3割に近づけたい」

 今季は2年ぶりに全120試合に出場。打率・270はまずまずだったが、1本塁打、21打点、得点圏打率・229に終わった。プロ4年目で打点、得点圏打率は自己ワーストだった。得点圏打率はリーグ3番目の低さで、好機で結果を出せなかった。「内野ゴロが多かった。頼りがいのある選手になりたい」と反省の色も濃い。

 ネットなどで「#源田たまらん」と称賛される遊撃守備では、3年連続3度目のゴールデングラブ賞を受賞。しかし、主将就任1年目にリーグ3連覇を逃した責任が、打撃のふがいなさに目を向かわせた。得点圏打率を目標の3割台に乗せれば自然と打点も増える。「結果を出したい。歴代の(西武の)主将はみんな数字が凄い」と言葉に力を込めた。

 秋季練習では早速、「犠飛を狙ってフライを打つ練習をした」と巻き返しへの取り組みに着手。「ソフトバンクにチームで一つになって向かっていきたい」。攻守でチームを引っ張って宿敵を倒し、「たまらん」喜びを分かち合う。(大木 穂高)

 ○…源田(西)の今季得点圏打率は・229でリーグ24位。規定打席に到達した26選手の中ではマーティン(ロ)・207、ロメロ(楽)・211に次いでワースト3位。日本人では同僚の森(・232)とワースト1、2位だった。西武の今季チーム得点圏打率はリーグ5位の・243。優勝した昨年は・275でリーグ1位で、個人でも森(・411)、中村(・350)がリーグ1、2位を独占していた。

 ▽「源田たまらん」 源田がルーキーだった17年、その「たまらん」活躍ぶりをファンがツイッター上で称えたのが始まり。ハッシュタグ(#)を付けて「#源田たまらん」とつぶやかれ、そこから一気に広まった。「たまらん」をもじって、18年には球団が「源田の#箸とまらん弁当」を発売した。

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