日本ハム・宮西 海外FA権行使せず2年総額6億円で残留 新球場で岩瀬超え日本新狙う!

[ 2020年12月5日 05:30 ]

会見で質問に答える宮西(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムの宮西尚生投手(35)が4日、札幌市内の球団事務所で会見し、保有する海外FA権を行使せず残留することを表明した。出来高払いを含む2年総額6億円で再契約。今季はチーム最多50試合に登板し、自身が持つパ・リーグ記録を更新する入団から13年連続50試合登板を達成した左腕は、23年完成予定の新球場「エスコンフィールド北海道」で中日・岩瀬仁紀が持つプロ野球記録の15年連続を抜く16年連続50試合登板を狙う。

 ファイターズ愛は不変だった。「みんな俺がFAすると思っていない」と豪快に笑いつつ、こう言い切った。「肘がぶっ壊れるまではファイターズにささげる覚悟はある。また新たにその覚悟でやっていきたい。コロナで不況の中、最高の評価をしていただいた。感謝しかない」。最大限の評価をしてもらった球団への感謝を示した。

 吉村浩GMは37歳シーズンまでの複数年契約を結んだ理由について「ここまで安定した成績を続けてきて、体力、技術的な衰えもない」と説明した。入団から13年連続50試合登板。来季から2年続ければ中日・岩瀬のプロ野球記録に並び、38歳シーズンの契約を勝ち取れば「エスコンフィールド北海道」で新記録を狙うことになる。宮西は「衰えはあるよ」と笑いつつ「もちろん新球場で岩瀬さんの記録を目指したい。投げていて当たり前の状況で迎えられたら。めちゃくちゃ意識している」と23年シーズンを見据えた。

 交渉の席では2年連続5位と低迷したチームの話題にも及んだ。自身が若い頃は金子誠野手総合コーチや田中賢介SAに成長させられた話を例に出し「(課題は)守りの一点。守備が良くなって野手が自信を持つと、今まで“頑張れよ”とか優しい声掛けがゲキに変わる。そういう声が最近はない。そういう野手がいれば投手も成長する」と若いチームへの提言も忘れなかった。チーム再建には宮西の存在は欠かせない。(東尾 洋樹)

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2020年12月5日のニュース