中畑清氏 緊急提言!斉藤コミッショナー、今こそ強いリーダーシップを!

[ 2020年3月30日 08:16 ]

中畑清氏
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 新型コロナウイルスの全国的な感染拡大により、団体競技で長距離移動も伴うプロ野球は開幕延期やファンの入場制限の問題などで混迷。選手からも感染者が出ている。本紙評論家の中畑清氏(66)は窮地に陥った今こそ斉藤惇コミッショナー(80)が強いリーダーシップを取ることを要求。プロ野球を愛する「絶好調男」が緊急提言だ。

 残念ながらプロ野球界から新型コロナウイルス感染者が出た。さらに残念なのは、26日にPCR検査で藤浪の陽性が確認されてから斉藤コミッショナーが何の発信もしていないことだ。

 3人の感染者を出した阪神は4月1日までの活動停止を決めたけど、これは1球団だけの問題じゃない。たまたま阪神から最初の感染者が出たけど、全球団が感染リスクを抱えているんだ。23日の12球団代表者会議で開幕目標を4月10日以降から4月24日に延期し、練習試合を中止して以降、各球団の対応はバラバラだ。巨人は27日から4月5日までの予定で一時解散。この週末、外出自粛要請が出された首都圏では自宅待機とした球団が多かったが、基本的に2軍の練習試合を利用して実戦感覚を維持している球団が多い。

 そんな中、阪神だけ活動停止でいいのだろうか。12球団は一心同体。その痛みは平等に分け合うべきじゃないのか。さらなる感染者がいるかどうか確認できるまで、12球団一斉に活動を停止すべきだと思う。

 ペナントレースはガチンコ勝負。同じ条件でやらなきゃ面白くない。選手もきっとそう思って、戸惑っているはずだ。
 感染者が出て新たな局面を迎えた球界のウイルス禍。4月24日の開幕も厳しいと思わざるを得ない。先が見えず12球団の足並みがそろっていない現状をコミッショナーはどう考えているのだろうか。今こそ強いリーダーシップを発揮し、その声を選手やファンに届けていただきたい。

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