ロッテの福田は光輝も凄い!ドラ5の実力派 先頭弾から連発で開幕先発猛アピール

[ 2020年3月15日 05:30 ]

オープン戦   ロッテ2-3中日 ( 2020年3月14日    ナゴヤD )

3回無死、福田光は2打席連続となる右越えソロを放つ(撮影・椎名 航)
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 「福」が「福」を呼ぶ!?ロッテのドラフト5位・福田光輝内野手(22=法大)が14日、中日とのオープン戦で初回に先頭打者弾を放った。さらに新人ではドラフト制後初の先頭弾からの2打席連発。20日の開幕が新型コロナウイルスの感染拡大で4月10日以降に延期される中、開幕1軍入りを強烈にアピールした。ソフトバンクからFA移籍した福田秀平外野手(31)も2本の先頭弾を放っており、ダブル福田が存在感を放っている。

 舞い上がった打球は左翼席へ飛び込んだ。初回、先頭で左打席に入った福田光は、フルカウントから山本の147キロ直球を叩いた。
 「大学でも逆方向への本塁打は何本かあったけど、あそこまで行くと思わなかった。先頭打者アーチも初めてかもしれない」。新加入した福田秀が既に2本の先頭打者本塁打を放っているが、同姓の先輩に代わって1番で先発出場し、負けないインパクトを残した。

 剣豪のようにグリップを高く構える独特なフォームは、巨人などで活躍した同じ左打者の小笠原道大(現日本ハムヘッドコーチ兼打撃コーチ)のようだ。

 衝撃は続く。3回先頭の第2打席は内角高めの143キロ直球を右翼席へ運んだ。チーム単独トップとなるオープン戦3号。見逃せばボールだが、迷いのないフルスイングで打ち返し「考えたら駄目。来た球を打ち返す。2打席連発は(野球人生で)初めて」と笑った。

 オープン戦で先頭打者弾からの2打席連発は、新人では66年のドラフト制以降初の快挙。「自分は本塁打をバンバン打つタイプではない」と言うが、2月8日の台湾・楽天との練習試合で「新人1号」も放っている。

 「1番・三塁」で先発出場し、8回からは本職の遊撃を守った。さらに二塁もこなせる。勝負強い打撃に加え、ユーティリティーな守備力はFAで楽天移籍した鈴木大の穴を埋められる存在。東淀川ボーイズでプレーした中学時代、大阪桐蔭2年夏にも全国制覇を経験した。小・中・高・大学で主将を務めたリーダーシップも、まさに「ポスト大地」だ。

 オープン戦の打率は・235だが、4安打中3本塁打という量産ぶりに、井口監督も「遊撃、二塁も含めて先発の可能性はある。誰かが調子悪ければ、スタートでいける」と絶賛する。ドラフト5位の実力派ルーキー。開幕1軍はもちろん、開幕スタメンの可能性も出てきた。(横市 勇)

 ≪新人のオープン戦1試合2打席連続は3人目≫ルーキーの福田光(ロ)が初回先頭打者本塁打から2打席連続本塁打。66年のドラフト制以降、新人のオープン戦1試合2本塁打は16年3月16日オリックス戦の茂木(楽)以来6人目(2打席連続は3人目)。初回先頭打者弾を含む2本塁打は福田光が初めてになる。新人の初回先頭打者本塁打も珍しく、94年2月20日オリックス戦で波留(横浜)が、同年3月6日中日戦で諸積(ロ)がそれぞれマークして以来26年ぶり。

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