カブス・ダルビッシュ 開幕投手あるぞ!2回1失点、MAX158キロ「今は自分の技術に自信がある」

[ 2020年3月2日 02:30 ]

オープン戦   カブス3―4ブルワーズ ( 2020年2月29日    メサ )

ブルワーズ戦に先発し、2回1失点だったカブスのダルビッシュ(AP)
Photo By AP

 カブスのダルビッシュ有投手(33)が29日(日本時間3月1日)、ブルワーズ戦でオープン戦初先発し、2回2安打1失点、3奪三振だった。先頭打者弾を浴びたが、キャンプ中を含め今季最速の98マイル(約158キロ)を計測するなど抜群の球威で相手打者を倒。昨季後半からの好調を維持し、仕上がりの良さをアピールした。

 抜けるような青空の下、ダルビッシュの剛球がさえ渡った。初回、先頭打者のアルシアへの初球。95マイル(約153キロ)直球を左翼席に運ばれたが、想定内の出来事だった。

 「昨日から思っていた。アルシアがもし先頭を打ってきたら絶対、初球を打ってくるって。本塁打を打たれるんじゃないかなと。その通りになった」

 今はどうすれば打たれ、抑えられるか手に取るように分かる。失点はこれだけで、あとは力でねじ伏せた。続く強打者ヒウラを右飛、昨季20本塁打のガルシアをキャンプ中の実戦形式の登板を含め最速の98マイル(約158キロ)直球で空振り三振に仕留めた。最後はモリソンにも98マイルを計測し、パワーカーブで空振り三振に打ち取った。2回は1死から二塁打を浴びたが、無失点。上々の試運転だった。

 2回2安打1失点。全26球中、カットボールを含め95マイル(約153キロ)以上が15球と抜群の球威だった。キャンプではボールの回転数や回転軸などを計測できる「ラプソード」のデータを頻繁にチェック。100%に近いほど、打者の手元で伸び上がるような軌道になるそうで「自分の場合は90(%)を超えれば十分」と説明し、「まっすぐは走ってたし、切れもあった」と貫禄の内容だった。

 昨季は6勝8敗、防御率3・98。打線の援護に恵まれず勝ち星は伸びなかったが後半戦は抜群の安定感を見せた。この日も無四球にまとめ、「ある程度の制球が自分の中で保証されている。今は自分の技術に自信があるから全部に自信が出る。(昨年のこの時期とは)全然違う人」と大きくうなずいた。

 地元紙では実戦の登板順からダルビッシュを開幕投手に予想しており、レンジャーズ時代の17年以来となる大役の可能性がある。(メサ・柳原 直之)

続きを表示

2020年3月2日のニュース