元ヤンキースのドン・ラーセン氏が死去 Wシリーズただ1人の“完全男”
1956年のワールドシリーズでブルックリン・ドジャースを相手に第5戦で完全試合を達成したニューヨーク・ヤンキースのドン・ラーセン氏が1日、アイダホ州ヘイデンの緩和ケア施設で「食道がん」のために死去。息子のスコット・ラーセン氏が明らかにしたもので90歳だった。
右腕投手だったラーセン氏の通算成績は81勝91敗(防御率3・78)で、オリオールズに在籍していた1954年は3勝21敗と大きく負け越していたが、1956年のワールドシリーズでは大活躍。第2戦では先発して2回の裏に6点を献上して降板したものの、2勝2敗で迎えた地元ヤンキースタジアムでの第5戦(10月8日)では、6万4519人のファンの前で97球で完全試合を達成し、1―0での勝利に貢献した。
ヤンキースはこのシリーズを4勝3敗で制して優勝。ラーセン氏は見事にMVPとなった。ワールドシリーズでの「ノーヒッター」は現在に至るまでラーセン氏の完全試合だけ。殿堂入りはしていないが、メジャーの“レジェンド”の1人して人々の記憶に残っていた。
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