広島 育成ドラ1・持丸 憧れ松井氏の「55」熱望「まずは少しでも早く支配下に」

[ 2019年11月9日 05:30 ]

仮契約を結んだ持丸(右)は近藤スカウトから帽子をかぶせてもらう
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 広島から育成ドラフト1位指名された旭川大高の持丸泰輝捕手(18)が8日、北海道旭川市内のホテルで入団交渉を行い、支度金290万円、契約金240万円で仮契約を結んだ(金額は推定)。ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏に憧れる左打者は将来的に背番号「55」を熱望した。

 印章店を営む野球部OBからプレゼントされた実印を押した持丸は「実感が湧いてきた。まずは少しでも早く支配下に入りたい」と表情を引き締めた。目指す打者は松井氏。捕手で首位打者獲りを夢見ており「55を付けてみたい」と現在は松山が背負う背番号をモチベーションの一つに競争を勝ち抜く覚悟だ。

 打撃の評価は高い。今夏の甲子園大会では星稜・奥川のチェンジアップを完璧に捉えた。浜風で右飛になったものの「風がなければ入っていた」と度肝を抜かれた近藤芳久スカウトは「守りも鍛えれば伸びる」と期待。ヤクルト1位指名の奥川に対して「追いつけるように頑張りたい。あのフライを今度はスタンドに」と持丸はライバル心を燃やした。

 プロを生き抜く上でのお手本は、育成から日本代表まで上り詰めたソフトバンクの捕手・甲斐だ。甲斐や広島の会沢が出場しているプレミア12をテレビでチェック。捕手目線でキャッチングや配球を学んでいる。「人一倍努力して、ああいう舞台に立てたら」と代表入りへの憧れも口にした18歳。まだ訪れたことのない広島で第一歩を踏み出す。(石川 加奈子)

 ▼持丸 泰輝(もちまる・たいき)2001年(平13)10月26日生まれ、旭川市出身の18歳。小学2年の時に永山西クラブで野球を始め、旭川永山中では軟式でプレーした。高校では1年春からベンチ入り。甲子園には2年夏に「4番・左翼」、3年夏に「2番・捕手」で出場した。家族は両親と姉と妹。1メートル77、80キロ。右投げ左打ち。

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2019年11月9日のニュース