県岐阜商 一時4点差追いつくも7年ぶりVならず 鍛治舎監督「守備の差です」

[ 2019年11月3日 14:37 ]

第72回秋季東海地区高校野球大会決勝   県岐阜商6―9中京大中京 ( 2019年11月3日    長良川 )

<県岐阜商・中京大中京>力投する県岐阜商先発の野崎
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 12年以来7年ぶりの優勝を目指した県岐阜商(岐阜1位)は8回に4点を奪って同点に追いついたが、9回に3点を勝ち越され最後は中京大中京(愛知1位)に屈した。

 粘り強さは見せた。5投手の継投で必死に食らいつき、8回にはプロ注目の中京大中京のエース・高橋宏斗(2年)を追い詰めたが同点止まり。結局一度もリードを奪えなかった。秀岳館(熊本)を16年春から3季連続で甲子園4強に導き、18年春に監督に就任した鍛治舎巧監督(68)は「2回の1死満塁で1点も取れなかったことと、守備の差です」と、無失策だった相手と2失策が両方とも得点に絡んだ自軍の違いを敗因に挙げた。

 「フットワークという言葉があるように、頭を使って野球をしなければならない。ヘッドワークが大事」と独特の言い回しでチーム強化策を話す指揮官。日々の練習は16~20時の4時間と、強豪私学に比べて短いが「言い訳にしてはいけない。駒大苫小牧が北国のハンデと言われていたのを勝ち(04、05年夏)、興南が離島のハンデと言われていたのを勝った(10年夏)。公立のハンデと言われている壁を乗り越えるのが僕の役割だと思っている」。すでに保護者を招いて栄養学セミナーを開くなど改革を進めている。神宮大会には出場できなかったが、来春選抜で“鍛治舎マジック”が見られるか注目だ。

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2019年11月3日のニュース