ヤクルト 史上初11チームに負け越し、苦しいシーズンも白星締め 最終戦で太田がサヨナラ打

[ 2019年9月28日 21:33 ]

セ・リーグ   ヤクルト2―1巨人 ( 2019年9月28日    神宮 )

<ヤ・巨>10回2死二塁、サヨナラ打を放った太田(中)はナインの手荒い祝福を受ける(撮影・村上 大輔)
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 最下位のヤクルトは5年ぶりに優勝を果たした巨人に延長10回、太田の安打で2―1とサヨナラ勝ち。苦しいシーズンを白星で締めくくった。

 最終成績は59勝82敗2分けの借金23で、セ・リーグ各球団には巨人戦11勝14敗、DeNA戦10勝15敗、広島戦12勝13敗、阪神戦9勝14敗2分け、中日戦11勝14敗。パ・リーグとの交流戦では全6カードに1勝2敗と全11チームに負け越す史上初の“完全敗北”だったが、最後の最後は勝利をものにした。

 2015年の優勝からわずか2年後の2017年に球団ワーストの96敗を喫し、優勝した広島から44ゲーム差の最下位に低迷。それでも屈辱翌年となった昨季は驚異的なV字回復を見せ、広島から7ゲーム差ながら2位に躍進した。

 だが、今季は5月から6月にかけてリーグワーストタイとなる16連敗を喫し、6月29日には早くも自力Vが消滅。7月に今季唯一の4連勝を飾ったが、8月9日には自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出が消滅し、同月30日には今季最多の借金25を抱え込んだ。9月7日にCS進出の可能性が完全消滅すると、翌8日には小川淳司監督(62)と宮本慎也ヘッドコーチ(48)が今季限りでの退任をそろって表明する苦しいシーズンだった。

 この日は7回まで巨人先発・山口に無安打に抑えられた。山口にとって2年連続となる大記録まで「あと6人」となった8回に先頭・広岡が中前打を放って山口をマウンドから引きずり下ろすと、2番手・古川から古賀が右前打を放って一、三塁とし、代打・荒木の遊ゴロで1―1の同点。そして延長10回に先頭・広岡が左前打で出塁すると、古賀がバントで送って1死二塁。2死後、太田が5番手・高木から右前にサヨナラ打を放った。

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