横浜高 指導者の暴力、暴言を部員が告発 活動自粛決定

[ 2019年9月27日 05:30 ]

 甲子園春夏通じて5回の優勝を誇る名門の横浜高に激震が走った。野球部員が指導者の暴言や暴力行為を告発した一部報道を受け、同校が調査に乗り出したことが26日、分かった。野球部の活動も当面の間、自粛する。

 金子雅部長(42)が部員に日常的に暴言を浴びせ、平田徹監督(36)の暴力もあったと報道されたことを受け、三原馨校長代理は「報道で事態を把握した。まず事実確認をしなければならない」と語った。学校側はこの日、金子部長と平田監督に事情を聴取し、今夏で引退した3年生部員にも聞き取り調査を行った。今後は1、2年生の話も聞き、事態を把握する。

 また、選手らの安全確保や「グラウンド近隣の方にも迷惑がかかる恐れがある」(三原校長代理)として、混乱防止のため活動自粛を決定。寮生活している部員の一部は実家に帰宅し、自主練習を余儀なくされることになったが、三原校長代理は「活動自粛の期間がいつまでになるか分からない」と話した。

 1968年からチームを率いた名将の渡辺元智監督の後を受け、2015年に平田監督が就任。今夏に続き、今秋も神奈川県大会で8強止まりで、来春のセンバツ出場が絶望的となっている。

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2019年9月27日のニュース