日本ハム・栗山監督 愛犬を失った近隣女性を慰問 地元紙の投稿欄で話題に

[ 2019年9月18日 11:47 ]

日本ハム・栗山監督
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 北海道の地元紙の9月17日付け紙面の投稿欄。栗山町在住の79歳女性の投稿に日本ハム・栗山英樹監督(58)が登場していることが、ちょっとした話題となっている。女性が14年前から飼っていた犬の「けんちゃん」が今年5月に死んだ。数日後、近所に住む栗山監督が女性宅を直接訪問し、お悔やみと感謝の言葉を送った、という心温まる内容だ。

 東京出身の栗山監督は日本ハムの監督に就任する10年以上も前に同じ名字が縁で交流が始まった栗山町に自前で野球グッズを展示するログハウスや草野球場を完成させて「栗の樹ファーム」と命名。敷地内に住居用のログハウスも建設した。12年の監督就任後は、そこから札幌ドームまで車で約50分の距離を通勤。かつて自身も2匹の犬を飼っていた栗山監督は近所に住むけんちゃんとも仲良くなり、球場の行き帰りや散歩の途中に声を掛けたり、触れ合ったりしていた。

 この日、羽田空港行きの便を待つ新千歳空港で報道陣から一部で話題となっている女性の投稿について振られた栗山監督は「最初は名前が分からなかったから、勝手にポチって呼んでいた。呼ぶとすぐに走って来てくれたから。玄関からワイヤーが20メートルぐらいあって走り回れるようになっていた」と述懐。飼い主の女性に直接会って感謝の言葉を伝えたことについては「自分も(飼い犬が死ぬ)経験をしてるし、おばあちゃんも辛いだろうな、と思って訪ねさせてもらった。元気を出してください、と伝えたくて」と明かした。

 常に栗山監督の胸には北海道への「縁」をつくってくれた栗山町への感謝の気持ちがある。優勝するシーズン、下位に低迷するシーズンも、変わらず温かく見守ってくれる町民や動物たちへの感謝の思いは強い。思わぬところから明るみに出たエピソードに栗山監督は「普通のことだよ。自然の中で人間も動物も(家族のように)一緒に住んでいる感じだからね」と笑った。

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2019年9月18日のニュース