大船渡・佐々木VIP出陣 行進直前まで別室待機 初戦は15日の遠野緑峰

[ 2019年7月12日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権 岩手大会開会式 ( 2019年7月11日 )

令和の怪物の夏がいよいよ始まった! 岩手大会開会式で堂々と入場行進する大船渡・佐々木(中央)(撮影・木村揚輔)
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 今秋ドラフトの超目玉、大船渡・佐々木(3年)の最後の夏が“異例のフィーバー”で幕を開けた。県営球場での開会式では、入場行進の直前まで大船渡だけが球場内の別室で待機。集合写真も大船渡は開会式後にグラウンド内で撮影するなど特別措置に、県高野連・大原茂樹理事長は「安全確保と混乱回避のため」と説明した。

 そんな喧騒(けんそう)の中でも15日の初戦(対遠野緑峰)へ調整は順調。国保陽平監督は「(チーム状態は)全体的に上がってきた。(低い気温も)涼しくて幸せです。39度とかにならなければ」と話した。

 期待の大きさが表れたのは、大会公式パンフレットの表紙。躍動感あふれる大型右腕の絵は、岩手県出身で「ドラゴン桜」などの代表作で知られる漫画家・三田紀房氏(61)が手がけたものだ。三田氏は「佐々木投手をイメージしました。今、一番の注目を集めている選手でありますし、彼の力強いピッチングを意識して描きました」とコメント。故郷の球児たちへ「全国制覇を意識した勢いあるプレーに期待したいです」とエールを送った。 (秋村 誠人)

 《同じ高校生…勝ちたい》大船渡の初戦の相手となる遠野緑峰は、佐々木対策に、マシンをマウンドとホームの半分近くに設置して打ち込んできた。佐々木の投球映像も見てイメージを膨らませ、菊池虎主将は「画面越しでも速いし、切れもある。でも、同じ高校生。ミスもあるので狙っていきたい」と話した。開会式で横に並んだ佐々木の大きさに改めて驚きながらも、菊池虎主将は「全員で声を出しまくって、自分たちのプレーで勝ちたい」と意気込んでいた。

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