おかわり 本拠地胴上げあるぞ弾 麺類、バット…こだわり捨てた

[ 2018年9月29日 05:30 ]

パ・リーグ   西武5―3ソフトバンク ( 2018年9月28日    メットライフD )

<西・ソ>お立ち台でマジック「1」とポーズする菊池(左)とウイニングボールを手にする中村 (撮影・久冨木 修)                                                                                                                                    
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 98年以来の本拠地胴上げを願うファンの夢を乗せ、西武・中村がアーチを架けた。

 「打った瞬間、少し詰まったので“どうかな”と思ったけど、声援のおかげで入りました」

 3―3の6回2死一塁。2回以降無安打と苦しめられていた千賀の、浮いたフォークをバックスクリーン左に運んだ。大きくガッツポーズを見せた菊池のソフトバンク戦初勝利をアシストした。

 24日の楽天戦で延長10回に決勝ソロ。この日も決勝弾。前半戦は左肩の故障もあり、打率1割台にとどまったが、夏場以降に完全復活。後半戦のみで23発を放ち28本塁打はリーグ4位のソフトバンク・松田に並んだ。

 勝利のためにこだわりを捨てた。940グラムのバットを約50グラム軽くしたのに加え、「麺類」と決めていた試合前の食事も気分で変えるようになった。開幕直後は「昨年まではソバだったけど、今年はラーメン」と、各球場でラーメンを選択していたが「今はなんでもよくなった」と笑う。ささいなことだが、打撃だけに集中し、本塁打王を獲得した15年以来の30発も見えてきた。

 辻監督も「今の形は素晴らしい。本当に頼もしい」と信頼を寄せる。29日が本拠地最終戦。10年前の優勝を知るベテランは「明日勝って決めましょう」とファンに約束した。 (池田 翔太郎)

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2018年9月29日のニュース