大谷 左腕撃ち初長打 試合前には“騒然”距離測定不能弾

[ 2018年5月20日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス3―8レイズ ( 2018年5月18日    アナハイム )

<エンゼルス・レイズ>2回無死、大谷が左中間二塁打を放つ
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 エンゼルスの大谷翔平投手(23)は18日(日本時間19日)、レイズ戦の2回先頭の第1打席に左中間二塁打を放った。左腕スネルの97マイル(約156キロ)を捉え、当初苦戦した左投手からメジャー初長打となった。打撃練習では距離測定不能の右翼スコアボード直撃弾も披露。1安打1四球の奮闘も届かずチームは3―8で敗れ、4連敗で地区3位に転落した。

 大谷にも未体験ゾーン。それを1打席目で突破した。1メートル93の長身左腕スネルと対戦。「左投手の98マイル(約158キロ)は体験したことがなかった。どう打ったらいいんだろう」。2球で追い込まれながら粘り、7球目の97マイル(約156キロ)高め直球を振り抜いた。メジャーで初めて左腕からの長打となる二塁打が、左中間を破った。

 「打席でも速いなと感じた。そこに対して数球でしっかり対応できたのは良かった」

 オープン戦では対左腕打率・133と苦しんだが、開幕後は・222。日本ハム時代は・309で、対右腕打率・279を上回り、苦にはしなかった。「嫌いではない。見え方も捉え方も、右と比べてそう悪くないと思う」。驚異の対応速度で克服しつつある。

 試合前にもまた驚かせた。フリー打撃で右翼後方のスコアボードの真ん中付近にぶち当てた。球団広報を「考えられない。正確な飛距離は分からないが、550フィート(約168メートル)前後では。後日正確に測ってみたい」と慌てさせた。米記者からも興奮気味に自己最長か?と問われ「分からないけど、状態は少しずつ進歩している。打撃練習は全部ホームランを打つつもりでやっている」と答えた。

 「結果的に負けて、もう少しできたと思うところはたくさんある。ただ、濃い、次につながる打席の方が多かった」。大きなストライドでまた一段階上へステップを踏んだ。(アナハイム・後藤 茂樹)

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