阪神 中谷、故郷小郡のスポーツ大使に 野球王国への成長熱望

[ 2017年12月29日 05:30 ]

委嘱状を手にガッツポーズする中谷(左)右は加地小郡市長
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 阪神・中谷将大外野手(24)が28日、福岡県小郡市役所を訪問し、「小郡市ふるさとスポーツ大使」の委嘱式に参加した。同大使に任命された若き大砲は、故郷の野球王国への成長を熱望。甲子園に“中谷シート”設立のプランを披露するなど、全力プレーで恩返ししていく。

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 故郷を背負って戦う――。中谷が、大きな使命を胸に来季へ気持ちを新たにした。

 「(大使任命は)今年の活躍を評価してもらった。これから変なプレーはできないし、市を挙げて任命してもらったので、恥ずかしいプレーをしないように」

 生まれ育った小郡市で今回、初めて創設された「ふるさとスポーツ大使」に任命された。今季、チームトップの20本塁打を放つなど、飛躍を遂げたことが故郷を動かした形。加地良光市長からは、市のアピールや情報発信を期待されており、「自分がもっと有名にして、(小郡に)遊びに来てもらえるようにしたい」と委嘱状を手に表情を引き締めた。

 大使として口にしたのが「野球王国・小郡」への夢プランだ。

 「小郡の野球人口がもっと、もっと増えてほしいですし、小郡市からプロ野球選手が出たら、僕も嬉しいですし、市も盛り上がっていくと思うので」

 まずは、年明けに小郡市野球場で自主トレを行うことが決定。これまで短期間利用することはあったが、同球場を拠点とすることは初めてで「今までは転々としていた。環境を整えてもらったので、育ったところで、しっかりやっていきたい」と、同球場を毎年の始動の場として定着させていくつもりだ。

 「(シーズン中に子どもたちに)1回見てもらえたら嬉しいですし、(甲子園は)本当に良い球場なんで」

 将来的には“中谷シート”設立を希望。甲子園で自身が描いた放物線で、小郡の子どもたちの心もわしづかみにしていく。1本のヒット、1発の本塁打が、野球人口拡大につながるはずだ。

 「小郡市を盛り上げていけるように、頑張りたいと思う」

 チームの浮沈だけでなく、故郷の未来を切り開くためにフルスイングを続けていく。(遠藤 礼)

 ≪後援会も発足≫スポーツ大使就任とともに、中谷の後援会が正式に発足した。会長を務める平川浩則さんは「応援団ツアーも作っていけたら。しっかり応援していきたい」とバックアップを宣言。来オフには、小郡市野球場での野球教室も予定している。中谷も小学生の時に同球場でソフトバンクの選手らの野球教室に参加した経験があり「後々、子どもたちが(良い思い出として)思い出せるような成績を残したい」と来季のキャリアハイを誓った。

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2017年12月29日のニュース