日大・千葉「カット打法」貫き2年後プロ目指す 九州三菱自動車に入社

[ 2017年12月29日 07:30 ]

プロ入りを目指して九州三菱自動車で野球を続ける日大・千葉
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 花巻東時代に「カット打法」で話題を集めた日大の千葉翔太外野手(22)が来春、社会人野球の強豪・九州三菱自動車に入社。高校の1学年先輩にあたるエンゼルス・大谷翔平投手(23)の背中を追って、2年後のプロ入りを目指す。

 小学校時代に所属した水沢リトル(岩手)でも一緒にプレーした大谷は、プロ野球で圧倒的な力を示し、来季から大リーグでプレーする。偉大な先輩の背中を追ってきた千葉は「翔平さんは高校を卒業した時からどんどん離れていった。凄い遠い存在だけど、同じプロの舞台に立ちたい」と目を輝かせる。2年後、ドラフトで指名されるように社会人野球で腕を磨く。

 高3夏の甲子園、左打席からファウルで粘るカット打法が「意識的にファウルを打つとその時の動作により審判がバントと判断する場合がある」という高校野球の特別規則に抵触し、注目を集めた。それでも粘り強く次の打者につなぐスタイルは大学でも貫き通した。3年秋にはリーグ優勝に貢献。「1部で優勝して明治神宮大会に出られたのが思い出」と振り返る。

 1メートル58の外野手は社会人野球でも「スタイルは変えない」と宣言。九州三菱自動車は今夏都市対抗に5年ぶり3度目の出場を決めた強豪だ。元西武の帆足、今秋ドラフトで阪神から5位指名を受けた右腕・谷川らプロ選手も多数輩出している。体は小さくても「レベルは凄い高いけど、上を目指してやりたい」と力強く話した。(東尾 洋樹)

 ◆千葉 翔太(ちば・しょうた)1995年(平7)7月2日、宮城県生まれの22歳。花巻東入学と同時に投手から外野手に転向し、2年秋からベンチ入り。3年夏の甲子園に出場。日大では1年春から2部リーグ戦出場。3年春に1部昇格し、同年秋にリーグ優勝を経験。1メートル58、58キロ。左投げ左打ち。

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2017年12月29日のニュース