鳥谷 来季37歳シーズン「終わりに近づいている。優勝したい」

[ 2017年12月6日 05:36 ]

契約更改を終え、報道陣の質問に答える鳥谷
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 阪神の鳥谷敬内野手(36)が5日、西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸4億円(推定)でサインした。5年契約の4年目となる来季に誓ったのはV奪回だ。

 「何歳までできるかもわからない。(現役も)終わりに近づいていっている。(だから)優勝したい。日本一を目指してやって、それにつながるヒットだったり、プレーをしたいと思う」

 リーグ8位の打率・293。9月8日のDeNA戦では通算2000安打も達成した。守備でも三塁にコンバートされたが、その三塁でゴールデングラブ賞を獲得した。レギュラー陥落の危機を乗り越え、死球による鼻骨骨折のアクシデントにも見舞われたが、全143試合に出場。04年9月9日のヤクルト戦から継続中の連続試合出場は歴代2位の1895まで伸ばした。

 「挑戦の1年だった」。結果をみれば、投打でその挑戦に勝利した。それでも1年を振り返れば、悔しい思いの方が強い。

 「CSの敗戦もあった、課題の残る1年。(だからこそ)チームが優勝できるように、そのためには何が必要なのかを考えて(オフは)やっていきたい」

 一番欲しいタイトルは05年から遠ざかる「リーグ優勝」と、その先にある「日本一」。個人成績よりも、得点に直結する1本、チームの勝利のための守備が目標だ。

 「レギュラーという感覚はない。もう一回、チャレンジしないといけない」。正三塁手の最短距離にいるが、プロ15年目も挑戦の1年と位置づけている。また、敵となってしまった大和にも闘志を燃やした。

 「チームにとっては痛い。ただ本人が選んで選択したこと。大和が移ったチームに負けないぞという気持ちでやらないといけない」

 昨オフに合同自主トレをした間柄だけに、大和のFA流出には寂しさもある。頑張ってほしいとも思う。しかし試合になれば心情は完全封印。現役選手として、あと何年かは自分でもわからない。優勝するために、みずからのプレーで勝利するだけだ。

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2017年12月6日のニュース