【川崎宗則チェストーーク】ウワサの清宮弟クンとご対面

[ 2015年8月28日 11:30 ]

清宮福太郎(後列右端)ら東京北砂リトルのメンバーと記念撮影する川崎(前列左端)

 ブルージェイズの川崎宗則内野手(34)が、米国での4年目のシーズンをリポートする好評企画「チェストーーク」は8月編です。今月は1日に今季4度目のメジャー昇格を果たしたが、9日に再び傘下3Aのバファロー・バイソンズに降格。メジャー枠が40人に拡大される9月の再昇格を目指して奮闘中のムネリンは、いろいろな人との出会いからパワーをもらっています。

 シーズンも終盤に差し掛かってきましたが、相変わらず日々いろんなことが起きています。今回マイナー行きを通告されたのは、ニューヨーク遠征中のデーゲームで、JFK空港では10時間足止めという悲劇もあった。話題は尽きないけどバイソンズでは今月もいろいろな出会いがあった。

 24日は遠征先のリーハイバレーに、東京北砂リトルの少年たちがやってきた。同じペンシルベニア州で世界選手権が行われているけど、そこは広い米国。車で2時間以上もかけて、来てくれたみたい。

 3度目の世界一を目指しているチーム。「じゃあ、僕も入れてくれ!日本のために戦おう!」って冗談で言ったら、みんな大爆笑していた。続けて「イチローさんも呼ぶよっ!」って言ったら、そこは「おーっ」とどよめきだった。この違いは何だろうね(笑い)。

 噂の清宮幸太郎君の弟・福太郎君もいたよ。彼も体格がいいね。将来はメジャーリーグに来て、ぜひホームラン王になってほしい。彼らから「JAPAN」と書かれたTシャツをプレゼントしてもらい、一緒に記念撮影。僕もチームの一員みたいでしょ。彼らの笑顔を見て、元気をもらった。

 その前日にもうれしいことがあった。93歳のジーンさんという可愛いおばあちゃんが、カナダのアックスブリッジという町から車で2時間半もかけてバファローまで会いに来てくれた。これは「MAKE A WISH(願いをかなえる)」という企画で、MLBネットワークで放送されたみたい。僕も頑張って英語で会話した。ちゃんと僕のユニホームを着てくれて、息子の逸将に手作りの人形までプレゼントしてくれた。「人生は小さな奇跡の連続だ」と書かれた木のメッセージボードも。宝物だね。

 最後に僕の親友を紹介します。バイソンズのチームメート、アンディ・バーンズ。走攻守三拍子そろった25歳の有望株なんだけど、僕の一番の英語の先生でもある。若いけど、野球に対して凄く熱いものを持っていて、考え方が同じ年の頃の自分とよく似ている。メジャーに上がるのも時間の問題だと思う。近い将来、一緒にメジャーでプレーできたら、最高だね。チェスト!

 ▼バーンズ ムネは、僕が今まで出会ったチームメートで一番のナイスガイ。一緒にいて本当に楽しいし、彼の野球に対する姿勢からいろいろ学んでいる。誰よりも練習熱心だしね。毎日、一緒に野球をやれることが幸せだよ。

 ▽チェスト 川崎の出身地である鹿児島の方言で「よし、やるぞ」という心意気などを示す言葉。語源は薩摩示源流剣術の掛け声など諸説ある。

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