原監督「歯がゆい」併殺Ｇ獄…今季４度目零敗

＜巨・ヤ＞７回無死一、二塁、三ゴロ併殺打に倒れガックリの村田

セ・リーグ 巨人０－２ヤクルト

（5月17日 東京Ｄ）
　打線が一向に上向かない。今季４度目の零敗。３併殺の拙攻で、今季初の同一カード３連戦３連勝を逃した巨人・原監督は嘆くように言った。

　「連勝しておいて３つ目を落とすのは歯がゆい。０点では仕方がない。もう少し攻撃陣が何とかしないと」。象徴的な場面は２点を追う７回。無死一、二塁で打席に村田、走者は二塁走者がアンダーソンで一塁走者が阿部だった。点差と走者の走力を熟慮した指揮官は「勝負を懸けた」と強攻策を選択したが、村田は三ゴロ併殺打。続く堂上も二ゴロに倒れた。

　本拠地６連戦を４勝２敗と勝ち越したが、楽観はできない。６試合の平均得点は２点である。低調な打線を動かすために指揮官は６回無死一塁でエンドランを仕掛けたが、亀井は遊飛。スタートを切った一塁走者の片岡も戻れず併殺となり、最悪の結果に終わった。

　故障が癒え、１３日の広島戦（東京ドーム）から復帰している阿部は３打数無安打。前日は休養し、この日はクリーンアップから外れて６番だった。だが結果を残せず「点を取れなかった」と反省した。手堅く勝ち星を拾いながら、打線復調の打開策を探っていくしかない。