高野連 段階的導入で議論進める タイブレーク、まず春季で

[ 2014年10月20日 22:08 ]

 日本高野連は20日、大阪市内で技術・振興委員会を開き、硬式でタイブレークを段階的に導入する方向で議論を進めることを決めた。来春の都道府県大会や地区大会で一律に導入する案を全国9地区と東京の代表者に提示。神宮球場で来月15日に開く地方側との懇談会で意見を集約して原案をつくり、同27日の理事会で決める。

 タイブレークは延長戦で人為的に走者を置いて早期決着を促す特別ルールで、春季大会は甲子園大会に直結しない。甲子園大会や甲子園につながる夏秋の地方大会では来年は実施しないが、再来年以降については今後話し合う。

 日本高野連の竹中雅彦事務局長は「全ての大会で導入するための最初のステップ。(来年の甲子園での導入は)時期尚早」と説明した。方法も検討を続けるが、来春導入すれば十回から1死満塁で始める。

 会議では健康管理や順調な大会運営のため、日程調整、投球数や投球回数の制限なども議論したが、いずれも現実的に困難と判断した。相沢孝行委員長は「(タイブレークは)100パーセントではないが、一番理にかなっている」と話した。

 硬式より点が入りにくいとされる軟式は全ての大会で導入する方針で、来月4日の軟式委員会に提案する。

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2014年10月20日のニュース