金刃 788日ぶり勝ち星は移籍初勝利「チームの一員になれた」

[ 2013年9月3日 22:09 ]

<楽・西>お立ち台でファンとともに「バーン」をするマギー(左)と金刃

パ・リーグ 楽天4―3西武

(9月3日 Kスタ宮城)
 周囲のけん騒をよそに移籍初勝利の楽天・金刃はあくまでも冷静だった。お立ち台でも「(勝ち星を)意識しているわけではない、(初勝利には)チームの一員になれてうれしい」と淡々とした表情。

 この日は7回2死満塁での登場、1点もやれない場面だったが西武の3番栗山を二ゴロに打ち取ってしのぎ切った。次の回も3者凡退に切って取り、完全リリーフで8回の逆転劇を呼び込んだ。

 勝ち星は巨人時代の11年7月8日、広島戦以来788日ぶり。昨年は登板機会がなかった左腕が、今季28度目のマウンドで1勝を勝ち取った。「ブルペンで勝っていなかったのは1人だけだったのでうれしい」とここは喜びを表したが、マウンドでは「何も考えていない。熱い気持ちないんで、普通に投げてます」と静かなものだった。

 星野監督も移籍初勝利には「ああそうか。本来の金刃のボールになっている」と信頼を寄せた。勝負の9月、左のセットアッパーがフル回転でチームを支えていく。

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2013年9月3日のニュース