エルドレッド激高!大谷 ビックリ 死球であわや乱闘

[ 2013年6月19日 06:00 ]

<広・日>3回1死二、三塁、広島・エルドレッドは死球を受けヘルメットを叩きつける

交流戦 日本ハム7-4広島

(6月18日 マツダ)
 球場が騒然となり、日本ハム・大谷は慌てて帽子を取った。

 「体の開きが早くて(球が)抜けてしまった」。3回1死二、三塁。外角低めを狙った152キロ直球が内角高めへ抜けて、エルドレッドの左手を直撃した。相手は4月に死球で右手を骨折し、今月復帰したばかり。離脱の悪夢がよみがえったのか、怒りをあらわにしてマウンドへ詰め寄ってきた。

 両軍ベンチからナインが飛び出してにらみ合う。初体験となる一触即発ムード。大谷も驚きの表情を浮かべたが「稲葉さんが前にいてくれたので安心感があった」。まさかの事態に一塁を守っていた稲葉が18歳右腕の前に体を入れた。大谷の動揺を最小限に食い止めたコーチ兼任の40歳は「投手を守るのも野手の仕事。あいつは何も分からないので、申し訳ないと謝ろうとしていた。“切り替えてやれ”と声をかけました」と振り返った。

 プレーが再開した1死満塁、松山の遊ゴロで併殺を阻止しようとエルドレッドが二塁ベースを目掛けて猛スライディング。ベースカバーに入った今浪がかわしきれずに倒れ込む間に二塁走者の生還も許した。死球の不満をぶつけるかのような激しいプレーに再び場内がどよめく。不穏な雰囲気は続いたが、その後は失点を許さなかった。

 荒れ球は大谷の特徴ではあるが、走者を背負うと未熟なクイック投法を意識して左肩が早く開く。直球がシュート回転する悪癖が顔を出す。死球は乱闘を招く可能性もあるだけに「修正しないといけない部分」と反省していた。

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