中田、バントもします!侍ジャパン「何とか選ばれたい」

[ 2012年11月28日 06:00 ]

トークショーの壇上で語る中田

 日本ハムの中田翔内野手(23)が27日、北海道北見市内で行われたトークショーに出席し、侍ジャパン入りを熱望した。「日の丸を背負う機会はそんなにない。(選出されれば)光栄なこと。何とか選ばれたい」。28日のスタッフ会議で代表候補が出そろうが、そんなXデーを前に、侍ジャパンの首脳陣に最後のお願いとばかりに声を張り上げた。

 複雑な思いがある。日本シリーズ第2戦(東京ドーム)で巨人・沢村から左手甲に死球を受け、その後の精密検査で左手小指骨折が判明した。16、18日のキューバとの国際強化試合は4番での起用が予定されていた。この2試合は本大会に向けた最終テストと位置付けられていたが、結局は辞退。「キューバ戦に出てアピールしたかった。(辞退して本大会出場も)その時点で無理だろうなと思ったけれど…」。夢舞台への思いは簡単に諦められなかった。

 現時点で中田の立場は当落線上といえる。それでも可能性はある。憧れの日の丸を背負うためなら、何でもする。「バント?サインが出たら一生懸命する。頑張る。練習して、やるしかない」。プレーだけではない。ベンチでの声出し、時には球拾い、荷物持ちだってやる。「ベンチの雰囲気を味わうだけでも若い人間には大きな経験になる」と控えでも構わない。

 28日に都内で開催される表彰式後、中田は故郷・広島に帰郷する。侍ジャパンに選ばれることを信じて、あとはひたすら練習に没頭する。

 ▽侍ジャパンの今後 28日のスタッフ会議で決定する日本代表候補33人は来月4日に発表される。メンバー発表前の今月30日にはWBCI(大会運営会社)に28人の予備登録メンバーを提出するが、これはあくまで暫定のもので効力はない。最終メンバー登録の来年2月20日に28人を確定すればよく山本監督は2月15日からの宮崎合宿で33人を招集し最終選考を行う方針を示している。

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