真弓監督「タイガースが強いことが一番」の弔いに

[ 2011年9月13日 18:36 ]

久万俊二郎氏死去

 阪神の久万元オーナーが亡くなっていたことが13日、明らかになった。プロ野球の関係者からは元名物オーナーの死去を悲しむ声が聞かれた。

 阪神の真弓監督は「すごく野球に熱心な方だった」と思い出を語った。その上で「タイガースが強いことが一番(の弔い)だから」と、残るシーズンへ決意を示した。

 ベテラン桧山は、リーグ優勝を果たした2003年について「ずっと弱い時を見ているから、どこのオーナーよりも喜びは違ったろうと思う」と話した。「激励会や納会で厳しい言葉をちょうだいした印象」とも明かした。

 また、久万元オーナーの招聘で、2002年から阪神で監督を務めた楽天の星野監督は、03年の退任時を思い出し「ものすごく引き留められた。体調が悪くても座っているだけでいいと言われた」と振り返った。

 現役時代に阪神で日本一を経験しているオリックスの岡田監督は「選手として、コーチとして、監督として、どの立場にいるときも、ずっと温かく見守っていただいた」とコメントした。

 ▽阪神・坂井信也オーナーの話 20年にわたり球団オーナーを務め、注目を集めるコメントは常にファンと野球人へのメッセージだった。遺志を肝に銘じて、常に優勝争いする強いチームづくりに取り組みたい。

 ▽元阪神・掛布雅之氏の話 突然のことで驚いています。久万オーナーをはじめ、監督、選手らタイガースに関わるすべての人たちは、優勝という大目標に向かって努力していました。1985年に日本一になったものの連覇を逃し、阪神の時代にできなかった責任を、4番として痛感していました。ご冥福をお祈りします。

 ▽元阪神監督・安藤統男氏の話 突然の訃報に驚いています。20年以上もオーナー職を続けることは大変だったと思います。ご冥福をお祈りします。

 ▽元阪神監督・中村勝広氏の話 かけがえのない恩人の一人。弱いチームだったが、6年にわたって指揮を執らせていただいた恩義は一生忘れがたいもの。時には厳しい言葉もあったが、?咤激励の裏返しだと思って受け止めていた。心からご冥福をお祈りします。

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2011年9月13日のニュース