約半月後に大先輩超え イチロー “合わせ技”は「もういいんじゃないの」

[ 2011年9月9日 12:15 ]

 マリナーズのイチローが1打席目の初球を豪快に放り込んだ。右腕ホチェバーが投じた内角低めへのカーブ。十分に力をため、バットを体に巻き付けるように振り抜く。打球は大きな放物線を描き、右中間席の中ほどに落ちた。

 大リーグでは36度目の先頭打者弾で、歴代で単独6位に。オリックス時代と合わせると44度目。阪急(現オリックス)の黄金期を支えた球界を代表するリードオフマン、福本のプロ野球記録43本を日米通算で上回った。

 並んだのは先月22日のインディアンス戦だった。そのときは「アメリカでやっていることですから、福本さん気にしないでください。もう(日米の記録を)一緒にしなくていいんじゃないの」と、“合わせ技”の記録をやんわりと否定するような姿勢を示した。約半月後、大先輩を象徴する記録を本数で超えた。(共同)

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2011年9月9日のニュース