統一球でも“マッスル”長野、飛びます!飛びます!

[ 2011年2月19日 06:00 ]

紅白戦の2回2死、右前打を放つ長野

紅白戦 白組6-4紅組

(2月18日 サンマリン宮崎)
 打球は中堅方向へグングン伸び、フェンス上部の金網を直撃した。7回1死から放った特大の二塁打。紅白戦で主役に躍り出た巨人・長野は「たまたまです。良かったです」と息を弾ませた。初めて打席に立った実戦で、3安打猛打賞の活躍だった。

 2回2死からの第1打席では、持ち前のリストの強さでボールを押し込むと、右翼ポール際のフェンスを直撃。今季から導入された、飛ばないとされる統一球などお構いなし。「必死ですから」という言葉とは正反対に、打球を軽々飛ばした。

 6日のバント練習中、ボールが顔面を直撃。宮崎市内の病院で検査を受け「左顔面の打撲」と診断された。患部の圧迫を避けるためにヘルメットが装着できず、過去2試合の紅白戦は15日に守備限定で出場したのみ。14日には「実戦から離れている」と休日返上で懸命にバットを振った。

 1月のグアム自主トレでは、通常の2倍近い1・5キロのバットを振り込んだ。重いバットを振ることで、打撃に必要な筋肉を直接鍛え上げていった。久々の実戦。目慣らしをする一方で「甘い球は打とうと思った」。実戦を想定して鍛えた筋肉は、違和感なく投手の生きた球に対応した。

 出塁した2回は、一塁走者として捕手からのけん制で刺されたが「どこまで(リードして)いいとかは、今しかできないので」と収穫を口にした。昨季の新人王に「2年目のジンクス」は感じない。

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2011年2月19日のニュース