内川、特例で“最後”の横浜ユニホーム姿

[ 2010年12月6日 06:00 ]

横浜のユニホーム姿で野球教室に参加した内川

 横浜からFA宣言し、ソフトバンク入団が決まった内川聖一内野手(28)が5日、神奈川県厚木市で行われた厚木県央ロータリークラブ主催の野球教室に参加。6日に福岡市内で行われる入団会見の前日に、「特例」として古巣・横浜のユニホーム姿を披露した。

 「きょうでこのユニホームを着るのは最後。多少なりとも寂しい気持ちはあるが、最後の姿をみんなに見てもらえて僕は幸せだと思います」。新天地では背番号「24」を付けるが、この日は慣れ親しんだ「2」。同野球教室は新人だった01年から足を運ぶ大切なイベントだ。今年もFA移籍を決断する前から予定に入れていた。ただ、今月1日にソフトバンク移籍を表明。「これまで通り横浜のユニホーム姿で参加していいものか」――。誠実な性格の内川は悩みに悩み、横浜の加地球団社長に相談。「ユニホームを着られるか不安もあったけど、社長と話をして“そういうことならどうぞ”と言ってもらえた」と球団トップの配慮で「特例」として実現した。
 野球教室の最後には関係者から胴上げされ、心は切り替わった。ソフトバンクの若手が内川からの指導を熱望していることを伝え聞くと「隠すことは何もない。聞かれたら技術的なことに答えられるようにしたい」。さらに「キャンプ中には一緒に食事も行きたいし、(後輩からの)呼び方もウッチーでいいですよ」と壁をつくらない構えだ。10年間の思い出が詰まった横浜のユニホームに別れを告げ、内川はソフトバンクのユニホームを着る。

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2010年12月6日のニュース