ノリ流浪の野球人生…年俸４００万からシリーズＭＶＰへ

　◆中村紀洋　野球人生の軌跡◆

　☆近鉄（９２～０２年）　大阪・渋谷からドラフト４位で入団。００年に本塁打、打点の２冠王に輝く。
　☆ＦＡ騒動（０２年オフ）　「中村紀洋というブランドを近鉄で終わらせたくない」とＦＡ宣言。近鉄、阪神、巨人に加えメッツと交渉。入団の意思を固めて帰国したが、梨田監督の要請を受け近鉄に残留。
　☆ドジャース（０５年）　０４年オフにポスティング・システムを経て、ドジャースとマイナー契約。４月にメジャー昇格したが、わずか１７試合の出場に終わった。
　☆オリックス（０６年）　故仰木監督の誘いを受け入団。しかし開幕前の肉離れなど故障続きで、オフに自由契約。
　☆中日（０７～０８年）　テスト生で春季キャンプに参加。育成選手として年俸４００万円、背番号２０５で入団した。開幕直前に支配下選手契約を結び、１３０試合で打率・２９３の好成績。日本シリーズではＭＶＰを獲得。
　☆楽天（０９～１０年）　０８年オフに２度目のＦＡ権を行使して楽天に移籍。しかし０９年は８月に登録抹消されそのままシーズン終了。野村監督に「ノリは誤算」と言われた。