西岡の強い希望尊重…ロッテそれでも「まだ覆したい」

[ 2010年11月16日 18:25 ]

 ロッテの石川球団運営本部長は、西岡のスティングシステム(入札制度)での米大リーグ移籍容認を発表した後にも「まだ覆したい」と漏らした。今季は全試合にフルイニング出場。西岡の代わりは、今のチームには見当たらない。

 ロッテはこれまでポスティングを認めてこなかった。今回も特例であることを強調する。それでも希望を受け入れたのは、西岡の強い思いがあったからだ。

 瀬戸山球団社長がロッテの代表に就任した2004年オフに、すでに西岡は「若いうちに挑戦したい」と、メジャーへのあこがれを語っていたという。今季が3年契約の最終年。昨年の契約更改で「初めて踏み込んだ話をした。結果を出したら、ちゃんとするからと言った」(瀬戸山社長)と、米球界入りへ強い決意をのぞかせていた。

 今季は主将としてチームを引っ張った。瀬戸山社長は「彼が120パーセントやって、チームも日本一。次のステップアップを後押ししたい」。文句のつけようがない成績を残し、自らの力で容認の雰囲気をつくった。

 石川本部長が「ここで育った選手。帰って来てほしい」と言えば、瀬戸山社長も「2、3年やって、一回り大きくなって戻ってきてもらいたい」。手放したくない思いが、よく出ていた。

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2010年11月16日のニュース