倉又 大会最多タイの14K!1安打完封

[ 2010年11月13日 06:00 ]

<ヤマハ・JX-ENEOS>大会タイ記録となる14奪三振の快投で1安打完封勝利を飾り、ガッツポーズを決めるJX-ENEOS・倉又

 社会人野球日本選手権第7日は12日、大阪市の京セラドーム大阪で準々決勝3試合を行った。第3試合では、91年以来19年ぶりの優勝を狙うJX―ENEOSの新人、倉又啓輔投手(23)が強豪・ヤマハ打線を1安打完封。大会タイ記録となる14奪三振の快投でチームを4強へと導いた。また、初優勝を狙うNTT東日本、連覇をめざすJR九州もそれぞれ4強に駒を進めた。13日は準決勝2試合を行う。

 【JX―ENEOS1―0ヤマハ】誰より倉又本人が一番驚いていた。9回2死三塁から14個目の三振を奪って大会1試合最多タイの奪三振。ルーキー左腕は1安打完封に「楽しめました。記録?本当ですか?どんどん攻めようと思っただけです」と目を丸くした。直球は140キロに満たないが、初速と終速に差がない球筋で三振の山を築いた。大久保監督も「びっくり。乱打戦だと思った」と大会初先発新人の好投を手放しで喜んだ。
 亜大では左ひじの故障もあってリーグ戦3勝に終わったが完治。初戦、2回戦と先発した同じ新人左腕のチームメート、大城に刺激を受けて上がったマウンドで結果を残した。「14三振なんて生まれて初めてぐらいです」と笑った倉又。08年に田沢(レッドソックス)を擁して以来の4強を新星が演出した。

 ◆倉又 啓輔(くらまた・けいすけ)1987年(昭62)4月2日、長野県生まれの23歳。上田西2年秋からエースで3年夏は長野大会初戦敗退。亜大2年秋に左ひじを手術。東都リーグ通算11試合3勝1敗だった。最速143キロでカーブ、チェンジアップ、スライダーが持ち球。1メートル80、87キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

2010年11月13日のニュース