シーズン中に競売に…レンジャーズ 苦難乗り越え初進出

[ 2010年10月13日 12:46 ]

レイズ戦で完投勝利を挙げ、モリーナ(右)と抱き合って喜ぶレンジャーズのリー

 【レンジャーズ5―1レイズ】苦労の分だけ、抱き合うナインの喜びは大きかった。攻守がかみ合ったレンジャーズが全30球団で最後、球団史上初のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。

 攻撃では果敢な走塁が光った。1回に一塁ゴロで二塁走者アンドラスが生還。6回も一塁ゴロ併殺崩れの間に二塁走者ゲレロが巨体を生かしたヘッドスライディングでホームへ。ともに先発プライスの一塁ベースカバーが遅れたすきをついた。ワシントン監督は「これがわれわれの野球。パワーで圧倒する時もあるが、常に積極性を保ち、相手のすきを逃さなかった」と誇らしげだった。

 投げては先発リーが1失点完投。「四球を出さなかったのが大きい。リードしてからはとにかく先頭打者を抑えることに気を付けた」と振り返った左腕は第1戦に続き2けた11三振を奪い、レイズ打線を手玉にとった。

 シーズン中にチームが競売にかけられるごたごたを乗り越えたチームが、2連敗で迎えた敵地での第5戦で強い結束を示し、次の舞台への切符を勝ち取った。(共同)

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2010年10月13日のニュース