北海道移転後500勝…サヨナラ呼び込んだのは脇役2人

[ 2010年8月20日 23:01 ]

 【日本ハム5―4西武】日本ハムベンチの誰もが、驚きを隠せなかったに違いない。控えに甘んじることが多かった脇役2人が、窮地のエースを救った。

 ダルビッシュが打ち込まれ、1―4で迎えた九回。2死から、飯山が同点3ランを左翼席へ。「ストライクだけを振ろうと思った。僕以上に、みんなの目が丸くなっていた」。13年目で放ったプロ初本塁打は、起死回生の一打となった。
 延長十回には途中出場の高口が、1死一、二塁から試合を決める二塁打。こちらは5年目で初のサヨナラ打となり、9回4失点で降板したエースを助けた。
 「ダルビッシュがいい投球をしていたので、何とかしたかった」。飯山が、チームの思いを代弁する。「自分の本塁打より、チームが勝てたことがうれしかった」。昨季は武器である守備にすら自信を持てなくなっていた時期もあったが、そんな苦労も、この日の勝利で吹き飛んだはずだ。
 劇的勝利で北海道移転後、節目の500勝。「よく追い付いたし、首位の西武に勝てたのは大きい。非常に勇気が出る勝ち方だった」。梨田監督の声が弾むのも、当然だった。

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2010年8月20日のニュース