“完投勝利”ならず 堀内恒夫氏 戸惑いの選挙戦の末に…

[ 2010年7月12日 07:55 ]

支援者らに敗戦の弁を述べる、比例代表で落選した自民党の堀内恒夫氏

 球界から政界への転身には一歩及ばなかった。プロ野球巨人軍前監督で自民党比例代表の堀内恒夫氏(62)は12日午前6時ごろ、巨人のチームカラーのオレンジ色のネクタイに背広姿で都内の事務所に現れ、支援者約10人に「大変申し訳ない。わたしの力がなかった」と落選を報告した。

 巨人軍前監督という抜群の知名度を武器に国政への挑戦だったが、「初めてで手応えも分からなかったし、政策を訴える力が少なかった」と選挙戦を振り返った。
 当選には及ばなかったものの、約10万票を集めたことに「まだたくさんの人がわたしのことを見ていてくれているという気がした。自分の限界までやったし、悔いはないです」と淡々と話した。
 選挙戦前半は「自分から頭を下げたことがないし、握手を求めたこともない」と今までと逆の世界に戸惑いを隠しきれなかった。徐々に独特の雰囲気に慣れたものの、元ジャイアンツのエースの知名度をもってしても、“初登板”の選挙で“完投勝利”はならなかった。

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2010年7月12日のニュース