楽天19安打!攻守で嶋がけん引!4安打

[ 2010年6月5日 06:00 ]

<横・楽>4回2死一塁、右越え2ランを放った嶋(中央)を迎えるブラウン監督(左から3人目)ら楽天ナイン

 【楽天12-0横浜】良妻は9回を締めた青山の背中をポンポンと叩いた。楽天は球団記録にあと1と迫る今季2度目の19安打で12得点の大勝。爆発した打線と無失点に抑えた守備で、正捕手・嶋がキラリと光った。

 「うまくヘッドが返った。ランナーが一塁だったので内角はないかなと。外の甘めを右中間にというイメージだった」と振り返ったのは、4回2死一塁からの2号2ラン。相手バッテリーが長打警戒で外角勝負で来ると読み、3球目のスライダーをプロ4年目で初めて右翼席に運んだ。内角寄りだったが打球の方向を決めたことで、体から遠ざかるスライダーを逆方向へ打ち返した。08年9月30日のソフトバンク戦(Kスタ宮城)以来、自身2度目の1試合4安打。昨季まで通算打率・211だった「守備の男」が今季は打率・331でリーグ5位に浮上した。

 昨年までの3年間、野村前監督に鍛えられた配球論が一因だ。知識と経験の蓄積から状況や相手バッテリーの心理を読む。守りを打撃に生かし成功したヤクルト時代の古田と同じプロセスだ。「構えた時にバットのヘッドを体の近くに置くようにした。打つポイントが去年よりも後ろになった」とフォーム改良も実を結び、ボールを引きつけることで芯でとらえる確率が格段に上がった。

 4安打は右前、中越え、右越え、二遊間とすべてが中堅から右への打球。「センターから右というイメージはずっとしている。しぶとく右打ちします」。交流戦単独2位浮上を決めた大勝の中で、4年目捕手の成長がしっかり見えた。

 ≪井坂今季1勝≫今季初登板初先発の2年目右腕・井坂が6回4安打無失点で今季初勝利を挙げた。「野手の方がたくさん点を取ってくれて、楽しく投げられた。結果を恐れず腕を振っていこうと思った」と笑顔を見せた。新人だった昨年も5月5日の西武戦(西武ドーム)でプロ初登板初先発で初勝利。昨年も痛めた右ひじなどが万全でなく出遅れたが「これから少しでもチームに貢献したい」と話した。

 ▼楽天・鉄平(3回右越え3号ソロなど2安打3打点で6試合連続複数安打)勘違いしないようにしないと。身の程をわきまえて頑張ります。

 ▼楽天・山崎(6回左越え12号ソロも球団501号)500号誰?ノリ(中村紀)か。乗り遅れた。みんながうまくいって、こういう勝ち方ができてよかった。

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2010年6月5日のニュース