年齢を感じていた「鉄人」連続出場記録で心に張り

[ 2010年4月18日 18:39 ]

 【金本 連続フルイニング出場記録ストップ】開幕前、阪神の金本が年齢について率直に語った言葉がある。「ここ1年ぐらいは正直、感じましたね。それが本当に年齢からくる衰えなのか、(手術した)ひざの影響なのかはことし結果が出ると思いますけど」

 昨季の打率は阪神に移籍後で最低の2割6分1厘。本塁打も2番目に少ない21本塁打と苦しんだ。今季に懸ける思いは相当だったはずだ。
 オフに左ひざの手術を受けて臨んだ過去2シーズンとは違い、今年は1月中旬には「もう全力に近いぐらいで走れるコンディション」と調整は順調だった。新人時代から通うジム、トレーニングクラブ「アスリート」の平岡洋二代表も「手応えはあると思う。まったく違う状態でキャンプに入れる」と認めていた。
 チームへの責任感、プレーすることへの愛情など、さまざまな思いがあって続いていたのが全イニング連続試合出場だった。それでも来るべき時は訪れた。関係者によれば、「鉄人」「アニキ」などと呼ばれる金本も「記録のために、というのは抵抗がある」との気持ちだったという。
 右肩痛を抱えながらのプレーが自ら設定した限界に達したのだろう。自身の決断でフルイニング出場に幕を下ろした。心に張りを与えていたであろう数字がストップしたいま、これからどんな道を歩んでいくのだろうか。

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2010年4月18日のニュース