松田サヨナラ打!前の打者敬遠に奮起

[ 2010年4月18日 19:09 ]

9回ソフトバンク2死一、二塁、松田が左中間にサヨナラ打を放ち一塁へ向かう

 【ソフトバンク1-0楽天】打席に向かうソフトバンクの松田は期するところがあった。前の多村が敬遠されて迎えた0―0の九回2死一、二塁。これまでのプロ生活は「ことごとく敬遠の後で凡打してきた」。田中の2球目、真ん中に入った変化球を迷いなく振り抜くと、打球は野手のいない左中間へと飛んでいった。

 ヤフードームで負けなしだった田中に初黒星をつけた一打は、プロ5年目で初のサヨナラ打だ。失策が絡んで無死三塁とした好機が三振とスクイズ失敗で消えかけた。「チャンスで打てなかったことが多かった。何とかチャンスで打つことを意識していた」。がっくりとうなだれる田中と対照的に喜びを爆発させた。
 3打席目までは無安打だった。特に二回は「見て見てで後手後手」の3球三振。148キロの速球に完全に振り遅れていた。「どうせ打てないなら」と普段通りの積極性を取り戻し、最後も初球から打ちにいって好結果をもたらした。
 「一打席一打席、全力を出す。もっといい状態を追い求めていく」と松田。開幕から三塁の先発出場を続ける26歳から、頼もしい言葉が聞こえた。

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2010年4月18日のニュース