楽天の始球式に“ビッグすぎる”ゲスト

[ 2010年4月6日 06:00 ]

20日の楽天の東京ドーム初主催試合で始球式を務めることになったランディ・ジョンソン氏

 楽天が東京ドームで初の主催試合となる20日のロッテ戦始球式に、メジャー通算303勝左腕のランディ・ジョンソン氏(46)を起用することが決まった。三木谷浩史球団会長(45)の強い要望もあった中で、大物ゲストの招へいに成功した。昨季まで現役だった同投手による日本での始球式は初めて。開幕から3勝8敗で5位に低迷しているチームが、ランディ効果を巻き返しの起爆剤とする。

 楽天本社がある東京で初めてとなる主催試合。今回は「楽天グループ感謝祭」と銘打った一大イベントとして、グループ社員にも動員をかける。それならば、と三木谷会長が「ビッグな人を呼んで盛り上げたい。実績もあって有名な人を始球式に起用したい」と大号令。グループ全体で広い人脈を使って大役にふさわしい人材を探していた。
 そこに飛び込んできたジョンソン来日の知らせ。イベント参加で日本を訪れ、ロッテ戦を行う20日も日本に滞在中の情報をキャッチすると、すぐにオファーを出した。ジョンソンは08年までジャイアンツでプレー。2メートル8、105キロの大きな体から「ビッグ・ユニット(巨大な物体)」の愛称で親しまれた。4月12日(日本時間13日)には古巣のマリナーズ本拠地開幕戦で始球式も予定している左腕は、通算303勝で、歴代2位の4875奪三振を記録するなど知名度も実績も申し分ない。球団関係者も「名前を聞いた時はびっくりしました。大物といっても、まさかランディほどの人が来るとは」と驚きを隠せなかった。
 ジョンソンと同じ1963年生まれのブラウン監督は「将来、殿堂入りするであろう投手のジョンソン氏が私たちの試合で始球式を務めることは、私たちだけでなくファンにとっても素晴らしいこと。当日、会えるのが楽しみ」と大興奮。また05、06年にヤンキースでチームメートだったラズナーも「始球式自体も楽しみだし、日本のお客さんがどれくらい喜ぶのかを見るのも楽しみだよ」と再会の機会を喜んだ。
 開幕ダッシュに失敗したチームは3勝8敗でリーグ5位に低迷中。三木谷会長の心意気に応え、ランディ効果で上昇カーブを描きたいところだ。

 ◆ランディ・ジョンソン 1963年9月10日、米カリフォルニア州生まれの46歳。85年ドラフト2巡目でエクスポズに入団し、89年途中にマリナーズへ移籍。ダイヤモンドバックス時代の01年にはワールドシリーズMVPを獲得。04年には史上最年長となる40歳8カ月で完全試合を達成。その後、ヤンキースでもプレー。昨季はジャイアンツで8勝6敗。今年1月に現役引退を表明した。通算303勝166敗2セーブ。サイ・ヤング賞を5度受賞し、通算4875奪三振は歴代2位。愛称は「ビッグユニット(巨大な物体)」。左投げ右打ち。

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2010年4月6日のニュース