稲葉“虎ヘア”中田に苦言「がっかり」

佐賀での野球教室でチビっ子たちに外野守備を指導する日本ハム・稲葉

　日本ハム・稲葉が佐賀市内で野球教室を開催し“虎ヘア”にしたばかりの中田に苦言を呈した。

　「あれには正直がっかりした。もう少し成長してもらわないと…。僕が（主将として）やらなくちゃいけないのかな」。７日に都内で自主トレを公開した際、中田は「今年は寅（とら）年」と右前部から後頭部にかけて金色に染めた髪を披露して上機嫌。この姿を新聞で目にした稲葉は「ウチのチームは大人だから何も言わなくても大丈夫だけど、あとは（中田）翔だけ」とまさに“頭”を抱えた。
　昨季２７本塁打を放ったスレッジが横浜に移籍し、日本一奪回は昨季にイースタン・リーグ新記録の３０本塁打を放った中田の成長が鍵となる。そのためには野球に集中してほしいというのが願いだ。今後はチームのキャプテンとして自らが“風紀委員”となって言動に幼さの残る中田を指導していくという。
　８日にはダルビッシュが阪神・金本のトレーニングを視察するために広島を訪れたが、目的の一つには４０歳を過ぎても不断の努力を続けるその様子をビデオに収め、中田に見せて奮起を促す意味があった。たかが髪形、されど髪形――。勝負の３年目の行く末を心配する兄貴分たちの心配は怪物の胸に届くか。