中林7度目で初の早大斬り!慶大2位確定

[ 2008年11月3日 06:00 ]

<早大・慶大>早大戦初勝利に笑顔の中林

 東京六大学野球秋季リーグ戦最終週第2日は2日、神宮球場で行われ、慶大が早大を9―3で下し、1勝1敗のタイとした。慶大・中林伸陽投手(3年)は1回戦に続いての連投となったが、6回3失点と粘りの投球で早慶戦初勝利。これで慶大の2位が確定した。

【日程と結果


 7度目にして、やっとつかんだ伝統の一戦の白星に慶大・中林はタメ息をついて整列に加わった。「絶対に勝たなきゃいけないと思っていたので本当にうれしい」。最速143キロ直球で6回を6安打5三振。ピンチをしのいで3失点に抑えた。前日は6回から登板。無失点の好投も宿敵の優勝を目の当たりにした。「ムカついた。胴上げは見たくなかったのですぐ帰った」
 小学生のころ見た早慶戦に「かっこいい」と、あこがれて慶応高へ。大学では2年春に早慶戦初登板を果たしたが今春まで5連敗。しかし、今夏ブラジル遠征で早大を5回無失点に抑え、苦手意識が消えた。早慶戦前の練習では打席に立つ選手に白いアンダーシャツを着てもらい、早大・上本の打撃フォームをまねさせ士気を高めた。「早稲田に負けることは慶応として許されないこと。勝ち点を取って(自分の)5試合分の負けを全部取り返したい」。胸の“KEIO”の文字と中林の表情が、一層の輝きを増していた。

 <早大 斎藤完全V頼む>早大は2季ぶり41度目の優勝から一夜明け、投手陣が計13四死球の大乱調。打線も慶大投手陣を攻めあぐね連勝を逃した。斎藤とともに来季の主戦候補と期待する松下を先発させたが、2回3四球で降板。応武監督は「これだけ四球を出してはね…。出血大サービスだよ。普段は四球を出す投手じゃないのに」と渋い表情だった。3日の3回戦は胴上げ投手となった斎藤の先発が濃厚。早大では95年春の三沢以来となるシーズン7勝も期待できる。勝てば07年春以来の完全優勝となるだけに斎藤の右腕に命運が託されることになる。

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2008年11月3日のニュース