上原打たれる…巨人零敗

[ 2008年9月28日 18:17 ]

8回、中日2死、荒木(左)に決勝となる本塁打を浴び、うなだれる上原

 【巨0―1中】中日が3連勝。このカードの勝ち越しを決めた。0―0の八回、二死走者なしから荒木の4号ソロで均衡を破った。チェンが8回を5安打無失点で7勝目、九回を締めた岩瀬は33セーブ目。巨人は上原の力投に報えず、2位に後退した。

 ≪「すべて自分が悪い」≫勝てば単独首位に立てた巨人は0―1の痛い敗戦で、逆に阪神にマジックナンバーが点灯した。だが、原監督が「何とかしないといけないが、相手のいい日にぶつかった。いい投球をされた」と素直にかぶとを脱いだように、今後に引きずる黒星にはならなかった。
 上原とチェンの両先発の好投で、8回表までスコアボードに「0」が並んだ。試合が動いたのは8回裏、上原の103球目だった。スライダーが阿部の構えた内角から外れ、真ん中高めに入った。荒木が失投を逃さず左翼席に運ぶと、上原は打球を追うことなくマウンドでがっくりと肩を落とした。
 先発に復帰した今季、苦しみ抜いてきた背番号19は「結果がすべて。負けたから、すべて自分が悪い」と敗戦の責任を背負い込んだ。だが、指揮官は「ナイスピッチング。バッティングも含め、心技体ともいい状態で戦ってくれた」と好投をねぎらった。
 102球目までの上原は、ストライクを先行させて三塁を踏ませない内容だった。「やっぱり先発は楽しい」との言葉通り、マウンド上で充実感をにじませていた。阪神との厳しい優勝争いを見据えれば、中継ぎ陣を休ませた上原の力投は、前向きにとらえていいだろう。

続きを表示

2008年9月28日のニュース