圧倒的に勝つ!ダルはカッコ良く実行した

[ 2008年9月23日 06:00 ]

勝ち星を自己最多タイの15に伸ばしたダルビッシュ。丸めた髪も伸びてきた

 【日本ハム9―0ソフトバンク】敵の戦意を完全喪失させ自己最多タイの15勝目。日本ハムを5割復帰、単独3位に押し上げたダルビッシュは涼しい顔でヒーローインタビューに応じた。

 「今までは球速を出そうと思えば出せたけどゲームメーク最優先だった。きょうは圧倒的な力で勝った方がチームは乗ると思った」
 ロッテとのし烈なCS出場権争い。ダルビッシュは試合前からブログで「結果だけじゃなく内容も意識したい」と宣言。わざと自分自身を追い込み重圧を力に変えた。初回からエンジン全開で五輪後では初めてとなる150キロ超の直球を連発。制球の乱れは味方の長い攻撃時間を利用してブルペンで微調整した。5回2死からは自己新となる6者連続奪三振。3試合連続の2ケタ三振で松坂(05、06年=当時西武)以来の2年連続200奪三振も射程圏にとらえた。
 8回まで108球の2安打無失点。4月10日・楽天戦以来の完封も狙えたが、9回は「久さんにも投げてもらいたいという気持ちがあった」と調子を落としている武田久にマウンドを譲った。すべてはチームのため。2年連続の15勝には「自分でもびっくり。(五輪で)1カ月いなかったのに」と素っ気なかったがすぐに「自分の数字はどうでもいい。チームが勝つことだけを考えている」と気を引き締めた。「相手にダメージを与える投球をしてくれた。ただのエースじゃない」と厚沢投手コーチ。ダルビッシュ、格好良すぎる。

続きを表示

2008年9月23日のニュース