ボロボロだ…松坂、2回途中7失点で初黒星

[ 2008年6月22日 08:27 ]

カージナルス戦の2回、降板するレッドソックスの松坂

 米大リーグ、レッドソックスの松坂大輔投手は21日、ボストンでのカージナルス戦に先発し、1回0/3を投げ、6安打3四球1三振の7失点で今季初めて敗戦投手になり、開幕からの連勝は8で途切れた。チームは3―9で敗れた。

 ≪投げる不安が現実に≫松坂は交代を告げに来た監督から目をそらすようにしてボールを渡した。取ったアウトはわずか3つ。故障からの復帰マウンドは、メジャー最短となる1回0/3でKOされ、7失点で今季初黒星と厳しいものだった。
 投球と同時に後ろを向くことがあるほど、明らかなボール球が目立った。一方でストライクを取りにいくと甘く入った。1回先頭に四球を与え、続くマイルズに内角高めの速球をスタンドへ運ばれた。「ブルペンから良くなかった。今までやっていたように工夫して試合をつくろうとしたけど、できなかった」。そのまま修正が効かなかった。
 5月27日に痛めた右肩は、当初故障者リスト入りを拒んだほどで問題はない。だが、開幕8連勝だったいい流れが途切れた。「良かった時の感覚が残っていればいいなと…。投げることに関しては不安の方が大きかった」。25日ぶりに対戦するメジャーの打者に立ち向かう自信を持てずにいた。
 ファレル投手コーチは「球の力、制球、変化球の切れ、すべてが彼の平均以下だった」と険しい表情。それでも次回登板は予定通り27日のアストロズ戦に決まった。肉体的な不安はもうない。戦いの場に戻った“1億ドル右腕”は「次はしっかり結果を出したい」と雪辱に燃えた。(共同)

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2008年6月22日のニュース