ブラウン監督また退場 チームはまた○

[ 2008年4月27日 06:00 ]

<横浜・広島>7回、退場に激高したブラウン監督は手で集めた土で念入りにホームベースを埋める

 【広島2―1横浜】またやった。そしてまた勝った。0―0で迎えた7回だ。無死一、二塁で前田智がバントの構えからバットを引いたが判定は“空振り”。ベンチを飛び出したブラウン監督が谷球審に暴言を吐くと、“闘将”星野仙一監督を抜いてリーグ最多に躍り出る6度目の退場を宣告された。

 これで終わらないのが“ブラウン劇場”。一目散に本塁へ向かうと顔を真っ赤にして足で土をかけてベースを隠し、グラウンドにしゃがみ込んで両手で何度も土をかき集めた。それでも物足りなかったのか、最後は力任せに帽子まで放り投げてベンチ裏へ消えた。
 ところが、毎度のブラウン流パフォーマンスはすべて計算ずくだ。監督代行を務めたリブジー・ベンチコーチは「もう慣れているよ。監督がいなくなる時はいつも流れが重要なポイント。あれで選手の目の色が変わった。アグレッシブな反応をみせてくれた」。直後に打線が応えた。前田智が右前打でつないで無死満塁。シーボルの右越え安打で待望の先制点を奪った。二塁走者の栗原が勢い余って高三塁コーチと接触。野球規則によりアウトになる珍プレーもあって1点止まりだったが何のその。8回2死二塁では「退場で士気が上がった」というベテラン緒方が中越えに二塁打を放って、貴重な追加点を奪った。
 これでブラウン監督が退場した試合は一昨年から6戦全勝だ。してやったりの指揮官は「ナイスゲーム!」。会心の笑みだった。

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2008年4月27日のニュース