亀井、古城、坂本が打って尚成今季初勝利

[ 2008年4月18日 20:55 ]

広島戦で活躍した坂本(中)と亀井の巨人1、2番コンビ

 【巨5―1広】巨人が2連勝。4回に失策と亀井の三塁打で3点を先行。7回には古城の二塁打と坂本の適時打で2点を加えた。高橋尚は6回途中まで投げ、5安打1失点で今季初勝利。広島は4連敗。6回1死満塁を生かせなかったのが痛かった。

 ≪オレたちでかき回そうぜ≫不振の打線に原監督が打ったカンフル剤が見事に効いた。1番に坂本を上げ、好調の2番・亀井と組ませると、2人がともに3安打。指揮官は「躍動感のある試合ができた。自分の中では今季ベストの試合」とご満悦だった。
 若い2人は試合前から意気込んでいた。亀井は「若いオレらでかき回してやろうぜと話し合っていた」と明かした。有言実行の新1、2番コンビは思い切り良く暴れ回った。
 4回は1点を先制した後の2死一塁から坂本が右前打でつなぎ、亀井の左越え三塁打で2点を追加。7回にも1点を加えた後の2死三塁で坂本が初球を中前打し、ダメ押しの5点目を奪った。
 坂本は「1番でも自分の打撃を変えるつもりはなかった。積極的に行って、結果が出て良かった」と胸を張る。亀井も「いろいろ考えず、いつも通りの打撃をした。この後も当然こういう形でいきたい」と力強かった。
 開幕前は1軍残留へ必死だった2人の積極性とつなぐ気持ちが、多くの得点を本塁打に依存してきた巨人打線に新風を吹き込んだ。不振の打線に光が見えた大きな1勝となるかもしれない。

 ≪笑顔なし…4度目の正直≫巨人の開幕投手、高橋尚が4度目の先発で今季初勝利を挙げた。
 スライダー、シンカーにカーブも交えて粘りの投球を見せた。しかし3―1の6回に2安打を浴び、1死二、三塁と一打同点のピンチを招いて降板した。
 投球内容には納得できない様子。「リリーフのみんなのおかげ。何とか1勝できて良かったんじゃないですかね」と試合後に笑顔はなかった。

 ≪全力プレーでミス…指揮官は責めない≫広島は大竹が粘り強く投げたが、4回の守りの乱れが痛かった。2死二塁で高橋尚の打球は遊撃後方への飛球。完全に打ち取った当たりだったが、これを追った左翼の天谷と遊撃の梵が交錯し、天谷が落球。ここから3点を失い、主導権を渡してしまった。
 意外にも、ブラウン監督はこのミスを責めなかった。「2人とも全力でいった結果だから。私もマイナー時代に1年間で48失策をしたことがあるが、手を抜いたプレーは一度もなかった。野球に失策はつきもの」とかばった。

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2008年4月18日のニュース