安房・佐野が大観衆の応援で完封

[ 2008年3月22日 18:48 ]

<安房―城北>城北打線を完封した安房・佐野

 センバツ第1日の第3試合、安房の佐野が9安打を浴びながらも見事に完封。再三のピンチにはアルプス席を埋めた大観衆に勇気づけられたそうで「あれだけ多くの人に応援してもらっている中では負けられない。プレッシャーを力に変えられた」と感謝した。

 この日の第1試合で、同じ21世紀枠の成章が勝っていた。「自分たちでもできるかもしれないと可能性を感じさせてくれた」と喜んでいた。

 ≪涙の監督「選手に感謝」≫終盤の好機をものにして甲子園初勝利を挙げた安房の早川監督は「もう本当に言葉がないです。選手の力に感謝してます」と目に涙を浮かべた。
 9回の攻撃前にはベンチ前で円陣を組んだ。直前の8回裏、佐藤がファウルフライを追ってカメラマン席に飛び込む勇気あるプレーを見せたこともあり「ここまで頑張ってきたんだから、何とか1点取ろう、もぎ取ろう」と鼓舞。その声に応えて鹿嶋が右中間適時三塁打を放ち「鹿嶋は当たれば飛ぶから」とうれしそうだった。

 ≪YOSHIKIの後押しで燃えたアルプス≫安房高OBでロックグループ「X JAPAN」のYOSHIKIから「かなりの額」(青木寛校長)の寄付もあり、一塁側アルプス席はスクールカラーの紫色で埋まった。
 青木校長によると、今月中旬にYOSHIKIから学校に電子メールで「卒業生としてうれしい。1人でも多くの生徒に応援に行ってほしい」と、寄付の申し出があったという。同校は生徒の大部分に当たる440人が14台のバスで甲子園入り。一般を含めると計50台、5000人を超える大応援団になった。
 応援団長を務めた鈴木惇史さんは「来させてもらった分、しっかり応援しないと」と感謝。攻撃時には「X JAPAN」のヒット曲「紅」の演奏で盛り上げ、勇気づけられた選手は2―0で勝利をつかんだ。

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2008年3月22日のニュース