成瀬が2失点完投、リーグ16連勝だ

[ 2008年3月22日 16:25 ]

バレンタイン監督(左)に迎えられ、笑顔を見せる完投勝利のロッテ・成瀬

 【日2―3ロ】ロッテの成瀬が粘り強く投げ、6安打、2失点で完投勝利。パ球団相手のリーグ戦で16連勝となった。打線は2―2の7回に堀の中越え二塁打で勝ち越した。日本ハムは成瀬を攻め切れず、7回から登板の坂元も踏ん張れなかった。

 ≪終盤3回は無安打締め≫成瀬の腕は縮こまるどころか逆に振れていった。味方が1点を勝ち越した直後の7回だった。「スイッチが入った」
 この回の3奪三振で完全に勝負の流れを引き込むと、9回には稲葉をこの日最速の139キロで空振り三振。続くスレッジには、2回に先制を許す失点につながる二塁打を喫したスライダーを、今度は要求通りに外角に投げ込み、バットを粉砕しての二ゴロに仕留めた。「最初はペース配分を考えていたが、そろそろ交代させられるかなと思った。1人1人、大事に全力でいった」と成瀬。終盤は球威と変化球の制球力、6回までの問題点はほぼ解消されていた。
 7回以降、無安打の完投でチームには今季初勝利をもたらした。悪いなりに最少失点に抑え、試合中に立て直した。それも展開に即しながら。「これからも投げる試合は全部勝ちたい」という左腕のリーグ戦でのパ相手の連勝は16に。負けない、その理由を示しながら5年目のシーズンが始まった。

 ≪21年目の堀が好スタート≫今季初出場の堀が7回に勝ち越しの二塁打を放った。坂元の落ちないフォークボールを中越えに運び「よく伸びてくれた」と追い込まれながらも失投を逃さなかった打撃に満足そうだった。
 4回にも得点につながる安打。「21年目のシーズンをいい形でスタートできた」。自身の開幕戦でベテランは健在ぶりをアピールした。

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2008年3月22日のニュース