マー君 日本一で“飲み初め”だ

[ 2008年1月9日 06:00 ]

ブルペンで気合の入った表情で投げ込む田中

 20歳の乾杯は日本一の祝い酒で決める!昨季のパ・リーグ新人王、楽天・田中将大投手(19)が8日、兵庫・伊丹市内での自主トレを公開。約4時間の濃密な練習で充実感を漂わせ、日本一のビールかけを08年の初夢に掲げた。

 「それまでは(未成年で)できないけれど、日本シリーズまでいけば僕もビールかけができるんですよね。誕生日まで試合をしていることは今までなかったし、そうなったらいい」
 真価が問われる2年目に、人生の節目としても楽しみな目標ができた。今季の日本シリーズ開幕は、くしくも20歳の誕生日である11月1日。球団初のAクラス入り→クライマックスシリーズ制覇→日本シリーズ制覇なら、アルコール解禁が日本一の美酒になる可能性がある。1年目の昨年は無用のトラブルを避け、盛り場には徹底して近寄らず。「本当に誘いたくないのかも」とおどけたが、先輩ナインも食事の誘いを控えた。だが、20歳を迎えて日本一になっての祝杯なら文句なし。そのためにも大切な2年目へ慢心はない。
 年明け4日から、昨年と同じく中学時代に在籍した宝塚ボーイズ・奥村監督を相手に始動。この日は立ち投げながらブルペン入りし、30球の“投げ初め”も済ませた。1月2日だった昨年の始動を上回る推定140キロ級の投球を披露し「自分でもびっくりするくらいいい感じで投げられた」と手応え十分。目標は「去年以上の成績」と明確にしないが、2リーグ制以降では西武・松坂以来11人目となる高卒1年目から2年連続2ケタ勝利は最低ラインだ。
 「楽天は20歳の誕生日で車の運転も解禁。飲むようになれば、また新しい世界があるんじゃないですか」と11・1を待ちわびる「野球小僧」。実りの秋を迎えれば“飲み初め”の味も格別になる。

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