レッドブルのペレスが今季初、モナコGP初優勝 雨とクラッシュで大混乱のレース制す 角田は17位

[ 2022年5月30日 01:14 ]

F1第7戦モナコGP予選 ( 2022年5月28日    モンテカルロ市街地コース=1周3・337キロ×64周) )

チームで優勝を喜ぶペレス(中央、AP)
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 3番手からスタートしたレッドブルのセルジオ・ペレス(メキシコ)が伝統のモナコGP初制覇で今季初優勝、通算3勝目を挙げた。メキシコ人ドライバーのモナコGP優勝は初めて。フェラーリのカルロス・サインツ(スペイン)が2位で、4番手から出た現在総合首位のレッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が3位。ポールポジション(PP)だったフェラーリのシャルル・ルクレール(モナコ)は4位で表彰台を逃した。雨とクラッシュで進行が遅れたレースは時間制限の3時間で終了となった。

 雨の中、セーフティーカー先導でのフォーメーションラップが始まったが、雨脚が強くなったため赤旗中断。1時間5分遅れで再びセーフティーカー先導でスタートが切られ、3周目から本格的にレースが始まった。雨がやみ、路面が乾き出して各チームがタイヤ交換に踏み切る中、上位勢で最も早い17周目にピットインしたペレスが先頭に立った。一方でルクレールはピットインの意思疎通にミスがあり、4番手に後退した。

 27周目にハースのミック・シューマッハー(ドイツ)がスピンから壁にクラッシュ。マシンがまっぷたつに大破し、レースは30周目に赤旗中断となった。再開後はハードタイヤのフェラーリ勢がミディアムタイヤのレッドブル勢を追撃。終盤は4台が接近しての激戦となったが、ペレスはオーバーテークしづらいコースの特性を生かし、限界を迎えたタイヤで最後まで走りきった。

 自身2度目のモナコGPとなったアルファタウリの角田裕毅は11番手から出て17位に終わった。17番手から出たピエール・ガスリー(フランス)がいち早くタイヤをウエットから交換して浮上したたのを受け、7周目にピットイン。2度目のタイヤ交換後に15番手につけたもののレースが中断し、再開後は順位を上げられないまま、終盤にミスが出て最後尾に後退した。ガスリーは11位だった。

 ◇決勝順位

 (1)ペレス(レッドブル)

 (2)サインツ(フェラーリ)

 (3)フェルスタッペン(レッドブル)

 (4)ルクレール(フェラーリ)

 (5)ラッセル(メルセデス)

 (6)ノリス(マクラーレン)

 (7)アロンソ(アルピーヌ)

 (8)ハミルトン(メルセデス)

 (9)ボッタス(アルファロメオ)

 (10)フェテル(アストンマーチン)

 (11)ガスリー(アルファタウリ)

 (12)オコン(アルピーヌ)

 (13)リカルド(マクラーレン)

 (14)ストロール(アストンマーチン)

 (15)ラティフィ(ウィリアムズ)

 (16)周冠宇(アルファロメオ)

 (17)角田裕毅(アルファタウリ)

 リタイア アルボン(ウィリアムズ)

 リタイア シューマッハー(ハース)

 リタイア マグヌセン(ハース)

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2022年5月29日のニュース