F1で3度世界王者 ラウダ氏死去、70歳 不死鳥の異名

[ 2019年5月22日 05:30 ]

死去したニキ・ラウダ氏(AP)
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 自動車のF1シリーズで3度の世界王者に輝いたオーストリア出身のニキ・ラウダ氏が20日、死去した。70歳だった。AP通信などによると、ラウダ氏の家族がオーストリアのメディアに対して「安らかに息を引き取った」と明らかにした。

 ラウダ氏は1970~80年代に活躍し、「不死鳥」と呼ばれた。フェラーリで初の年間総合王者に輝いたのは75年。76年には雨のドイツGPで大事故に遭った。車体は炎上して大やけどを負い、生死の境をさまよった。それでもわずか2レースの欠場で復帰。富士スピードウェイで開催された最終戦の日本GPまでジェームズ・ハント(英国)と総合優勝を争った。雨中の日本GPではわずか2周で自ら車を降りてリタイアし、逆転でハントに王座を明け渡す。この争いは「ラッシュ プライドと友情」として映画化された。その後はマクラーレンからも参戦。84年にはチームメートのアラン・プロスト(フランス)との僅差の争いを制し、3度目の年間総合王者となった。引退後は航空会社を創業するなど、経営者としても手腕を発揮した。

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